2024/07/30
今日も快晴の空、すっかり夏らしい季節になった。
季節が変わると匂いが変わる。朝、部屋の窓を開けた時の匂い、外を散歩している時の風の匂い。特に季節の変わり目に感じることが多い。季節の変化は好きだけど、同時に時間の経過にも気づいてしまい、そうか、もう半年終わってしまったか…、なんて。
仕事はほとんど家の中。ずうっとモニターを眺めていると身体がおかしくなってしまうので、少しでも運動をしなきゃと時間がある時に自転車で走っている。
カメラをたすきがけして、大きな公園や海沿いを自転車で走らせながら、潮騒と磯の香りを感じながら写真を撮る。そんな生活をしているおかげで、急激な気温変化にも身体が慣れてきてきた。夏の日差しは痛いけど。
非常にコンパクトに折りたためるブロンプトンという自転車に乗っているので、昨年は車に乗っけて神戸方面まで行ったりしていた。写真を撮る時、知らない街を散策する時、大変活躍してくれる。
恋かけの時に須磨の周辺を散策したり、アイこめの時に葉山を散策したり、今回も明石の海沿いをうろうろしながら、やっぱり海の街はいいなあ、と撮影しながら楽しんでいます。夏は緑も空も綺麗に映るので良い写真が撮れる。
今年も写真を沢山撮っておいて、来年のお仕事のインスピレーションに活かせられたら良いなとぼんやりと考えています。
2024/07/24
noteから日記の移転完了しました。
白背景で、ネット広告もない、ただただテキストが書ける、以前からそんな場所が欲しかった。ただ、サイト仕様上、テキストの間に写真を載せることはできないですが…。それでも、白背景に文字だけっていうのも、乙なものではないでしょうか。
あと、サイト周りで手を加えたいことがもう一つあって、今までは原画の販売をBOOTHで行っていましたが、これからはHPかSNSで直接販売する形に変えようかなと考えています。BOOTHだと告知も大変ですし、商品画像作る手間も極力減らしたいなと。
余談ですが、基本的にTwitterにあげているアナログ落書きは販売可能なので、お気軽にお問い合わせください。少し手の込んだ作品は、PRODUCTSページにて販売します。
2024/04/22
10年ほど前から考えているけど、まとまらない企画がある。
10年ほど前から考えているけど、まとまらない企画がある。
純粋な恋愛もので、記憶の世界と現実世界のギャップに翻弄される主人公のお話。漠然としているけどそんな感じ。ただ、美少女ゲームの作り方とかセオリーに照らし合わせた時、どうやっても大人の事情が絡んできて巧くまとまらない。僕にはできないけど、工藤さんだったらウマくやるんだろうな。
頭の中でストーリーを思い浮かべていると、キャラクターが立ち回る景色は客観的にみた時に惹かれるものは感じるし、目的もしっかりとしているんだけど、企画としては安心はできない。"売り"が無いと言った感じか。
主題もぼんやりしているせいか、逆にそこを突き詰めてかっちりとした企画にしちゃうと、それはそれで詰まらなくなる。
安心感、満足感、達成感。そう言ったものを天秤にかけ、商業の目線で考え始めると、どんどん”らしさ”が削ぎ落とされてしまう。頭で考えることは好きですが、形にするのはやはり難しい。
と言った感じで、現実逃避気味ですが…。まず、目の前の仕事をまず片付けないといけません。たまには、ここで文章書いて発散してるかもしれないので、また気になる方は覗きに来てやってください。
2024/03/29
相変わらずパソコンと向き合っています。時には外で陽を浴びたり。
有難いことに仕事は頂いているので、なんとかやっていけてはいるのですが、ディレクション業は作家業とは違い、上から降りてくる仕事だけに集中し、自分の世界に閉じこもることも出来ないのが難しいところです。
この業界で、外注でディレクションを担当するのも珍しいと思うので、ここ数年で何をやっていたか書き起こしてみようと思います。アートディレクションや総合デザインのような肩書きでパッケージングされてますけど、この業界ではディレクション業の範疇です。
・企画の監修
・ロゴデザイン(タイトル・ブランドロゴ案)
・サイトの監修
・グラフィックの監修
・コンテ・レイアウト制作
・舞台設計
・各ゲーム素材(絵素材・UI)の監修
・原画監修・調整
・彩色監修・修正
・ロゴデザイン(タイトル・ブランドロゴ案)
・サイトの監修
・グラフィックの監修
・コンテ・レイアウト制作
・舞台設計
・各ゲーム素材(絵素材・UI)の監修
・原画監修・調整
・彩色監修・修正
大凡このような感じです。GLOVETYだと、新島さんの判断でロボットを描いてと言われたり、CGをゼロから作ってほしいと言われたら要望に合わせて原画から制作したりもします。
正直、この程度の作業量なら、会社に所属しているディレクターに比べるとずいぶんと楽な方ですが、僕の場合はEVCGや汎用背景の制作作業が加わります。なんなら、キャラクターも描いたりします。
ロゴに関しては、アイこめ・創作彼女ではタイトルやブランドロゴ案を提出しましたが、ほぼラフデザインのまま正式デザインとして決まりました。コンテ制作に関しては、重要な場面やパッケージビジュアル等、動的ではないイメージを描き起こす事が多いです。
監修としているのは、企画者や作家から上がって来たものに対して、所感を述べたり、代替案を出したり、時には異議申し立てをしてみたり。実はこれが難しい仕事で、自分は慎重に考えるタイプなので苦手な作業です。絵まわりのディレクションって大体そんな所でしょうか。
常日頃思っていることなのですが、ほんと自分はディレクションに向いてないなぁと…苦笑
アントリの特典本のコメントにも軽く書いたのですが、ゲーム制作はいろんな人の思いが重なり合って作られてます。
原画家が描いた一本の線も、グラフィッカーが塗った肌のハイライトの位置も、作曲家が思い浮かべた主旋律も、その作家自身が頭で考え、意図的に創作されたものです。ディレクターは自分の感覚を信じて客観的に判断しながらも、それらにメスを入れていくという作業は非常に辛い思いがあります。
これは間違っているから直さなきゃいけない、とか。こうあるべきだ、みたいな理屈重視な判断をしてしまうと、ただの自分の思い通りに行かずに嘆いている我儘なディレクターになってしまいます。下手をするとゲームデザイン全体にも影響します。
目の前にあるものを凝視して、自分がイメージしたものと釣り合っているか、どうバランスを取る事が最善か。同時に、限られた時間内でどのような判断を導き出すのが正解か。なんてことを考えながら、ずっとやり続けるのがディレクターのポジション、というか、そんな面倒なことをやり続けていたのか僕は…笑
おそらく、洞察能力に長けていて、整理整頓が好きな人にはディレクターに向いてるんでしょうが、自分はのほほんと空を見上げてぼんやりするのが好きで、部屋の中は多少ごちゃついてるくらいが丁度いい人間。日々の作業の中で、もう勘弁してよう、と言った感じです。
そんなこんなの思いで作った、Archiveのアントリも発売です。よろしくお願いします。
2023/12/11
先月、昔のUSBメモリーがころっと出てきて、中身を見てみると、恋カケの企画資料のデーターだった。
フォルダー内に入っていたのは、自分で描いたヒロインのイラスト原案や写真資料だったので、ほとんどが企画当初のもので"恋かけ"に直接関わりのないものでしたが、自分自身でも、すっかり忘れていた恋カケのルーツはここにあったんだなと再確認できました。
なんせ、マスターアップ前後に会社を離れてしまったので、当時のデーターは勤めていた会社のストレージに残るモノのみ。企画資料も、ハードディスクが壊れたり、Macintoshの環境に変えたりした流れで、2016年以前のデーターは手元になかったという状態です。今思うと、こんな資料を20代で作っていたんだと、驚きと同時に、老いを感じます。
そう考えると、2013年の冬ごろから温めていた企画だったので、もう10年になるわけですね。
ついで話ですが、実は、キャラクターデザインはゲームデザインとして僕の方で叩き台を出しており、それらをベースにキャラクターを作家さんなりの絵で描き起こしてもらいました。本来そういったモノって表に出ないんだけど、もしかしたら特典本に載っていたかもしれない。
あと、舞台で参考にしたロケーションも、主に神戸近郊と言われてますが、大阪の堺や一部南部の風景も含まれます。うろ覚えですが、東京の方面も含まれていたかもしれません。
そして、恋×シンアイ彼女というタイトルですが、ストーリー序盤から恋愛模様が交錯している、掛け合わさっているところから名付けました。加えて、青春模様をオーラスまで駆け抜けている様子。没になりましたが、シンアイのカナ文字はルート毎に漢字に置き換える事も検討していました。(親愛・深愛・真愛など)
当時の状況を知っている方やユーザーの方はお気づきだと思いますが、こういった制作裏話を掲載する機会がなく、発売後の記事や製品・ビジュアルブックには企画者のコメントがないという奇妙な状態で…苦笑
恋カケに関しては、ネットで大荒れになる前に会社を離れてしまい、社外で好き勝手コメントすることは良くない為、発言は控えていました。今でも好きだと言ってくださる方もおられるので、少しだけテキストで残しておきます。
発売から7年経ちましたが、今思うと、ディレクションの立場で、メインヒロインのキャラクターデザインや背景やCGのグラフィックの調整まで行っていたので、自分としてはグラフィック先行で制作した稀有な作品だったので、仕事内容としては面白い企画だったなあと感じています。
今年は、昨年に引き続き創作彼女のスタッフで、ネクストンのArchiveからアントリ、GLOVETYからも一本新作発表予定です。
GLOVETYの方は、恋カケのように、王道学園ものでありつつ、不思議な感じな作品になればいいなと思い制作しています。ぜひ、ご期待ください。